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磐城桜が丘 2年連続で東日本学校吹奏楽大会へ 12日に本番「聴く人に感動を」
第25回東日本学校吹奏楽大会の高校の部が12日、やまぎん県民ホール(山形市)で開かれる。いわき市からは東北代表として、磐城桜が丘が2年連続2回目の出場を決めている。
昨年度の東日本大会で初出場を果たし、堂々とした演奏で銀賞を獲得した同校は、初の金賞に向けて最後の追い込みを図っている。
部長の石川歩さん(18)=3年、ユーフォニアム=は「個性豊かで明るい仲間たちとともに、お世話になった方々に対する感謝の気持ちを込め、聴く人に感動を届けられるような演奏をしてきます」と語っており、日々の練習にまい進している。
東日本大会の部門のうち、中学・高校は少人数バンドの最上位大会に位置付けられている。北海道、東北、東関東、西関東、東京都、北陸の各支部代表18校がエントリーし、高校の部は30人が奏者の上限で7分以内に1曲を披露する。
東北大会にあたる「第68回東北吹奏楽コンクール」は9月6日、青森市のリンクステーションホール青森で行われ、高校小編成の部で磐城桜が丘は金賞・代表に輝いた。
演奏する楽曲は「復興」(保科洋作曲)。静岡・ヤマハ吹奏楽団の創立50周年を記念して作曲され、その歴史に思いをはせつつ、未来のさらなる飛躍への期待をイメージしている。緩急さまざまな表現で情感あふれる作品となっており、難易度は高い。
本年度の目標は、昨年度の「Bravo!な音楽」改め、「Bravissimo!な音楽」。Bravissimo(ブラビッシモ)はイタリア語で素晴らしいを意味し、演奏会の喝さいで使われるBravo(ブラボー)の最上級形でもある。まさに前年の自分たちを超える思いが伝わってくる。
仲間のため時に厳しくも、常に笑顔を絶やさない石川さんを支えるのは、副部長の小野寺沙夏さん(18)=3年、クラリネット=、鈴木遥人さん(18)=同、パーカッション=、学生指揮者の児山結衣さん(18)=3年、クラリネット=。
ただ3人は「部長を支えるというよりも、一緒に高みを目指している」と口をそろえる。1~3年生の37人に垣根はなく、より良いステージを作り上げるため、互いに盛り立てていると話す。
本番は出場18団体の3番目で、午後2時半演奏開始を予定。
(写真:本番に向けて練習に励む磐城桜が丘高吹奏楽部)