吹奏楽の全国大会「第73回全日本吹奏楽コンクール」(全日本吹奏楽連盟などの主催)の高校の部が19日、栃木県宇都宮市の宇都宮市文化会館で開催された。いわき市から東北代表として、磐城が2年連続24回目の出場を果たし、銅賞を受けた。
全国大会には11支部の代表30団体がエントリーし、前後半15団体ずつに分けて審査された。
磐城は目標とする金賞には届かなかったが、課題曲の「マーチ『メモリーズ・リフレイン』」(伊藤士恩作曲)ではエネルギッシュな演奏を繰り広げ、続く自由曲の「パガニーニ・ロスト・イン・ウィンド」(長生淳作曲)では高い技術力を求められる楽曲を表現豊かに披露し、会場からは惜しみない拍手が送られた。
部長の原田恭佑さん(3年)=バリトンサクソホン=は「練習の成果を出すことができたステージだった。終ってしまい、さみしい気持ちです」と笑顔を見せた。特に自由曲は高難度から、部員の中でも選曲するか否か意見が分かれたという。
しかし試奏をしてみると、技巧的な旋律が折り重なる姿に魅了され、一人一人が高みを目指して練習に打ち込んできた。結果は銅賞だったが、原田さんは「悔いはないです」ときっぱり。「来年の後輩たちに思いをつなぎます」と呼びかけた。
指揮を務めた橋本葉司さんは「生徒たちは本当に頑張りました。結果はどうであれ、素晴らしい演奏でした」とたたえた。
(写真:全国大会の本番を終えた磐城高吹奏楽部)
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「練習の成果出すことできた」全日本吹奏楽コンクール 磐城は銅賞







