市による「学校給食を通じた有機米生産者との交流会」が8日、平一小で開催された。地産地消の推進に加え、環境にやさしい有機野菜について理解を深めてもらおうと、市農業振興課が初めて企画した。
交流会は約75人の5年生を対象に行われ、山田町の「あじま農園」が協力。代表の安島美光さん(70)が環境負荷の軽減を図りながら、技術向上や消費拡大を図っている様子を分かりやすく解説した。この日の給食には有機米のコシヒカリが提供され、児童たちは安島さんらと交流しながら、笑顔でほおばっていた。
安島さんは「有機米がおいしくて安全であることを、子どもたちにも知ってもらえたことは大変うれしい。今後も振興に努めていきたい」と胸を張った。
いわき市では昨年度、18戸の生産者が有機農産物を手がけており、コメのほか、ジャガイモ、ニンジン、ブルーベリー、イチジクなどを育てている。
市教委によると、有機農産物に関しては生産量や規格の点から数量確保が難しく、調達コストが高いことなどから、学校給食での採用には多くの課題があるという。一方で持続可能な農業への理解に向け、まずは有機米から使用を進めていく。
(写真:給食に合わせて生産者の安島さんと交流する子どもたち)
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有機米について知る機会に 平一小で生産者と交流の機会 いわき市が初企画






