先日、小名浜のある銀行支店で取材があった。少し早めに着いたのだが、平の同業店と違い、シャッターが降りたあとの入出口が分からなかった。少し思案した挙句、外の壁に張られた紙を見ると移転のお知らせだった▼ATMが稼働するだけで、営業機能はないものと思い込み、表記の地図を頼りに探し回った。近くにあるという小名浜市民会館、公民館などのほか、港付近をくまなく巡ったが確認できず、何人かに聞いてみたが、誰も分からないという▼結局、こちらの早とちりだった。電話確認の結果、店舗移転は少し先のことで、取材案件は同店ですでに始まっていた。内容は客が窓口に駆け込み、急ぎ現金を引き出し、投資目的の振り込みを行員が未然防止する訓練▼日ごろ、この手の詐欺被害者を不思議に思っていたのだが、予期せぬことからの焦り、不安などが生じた時、思わぬ行動に出ないとも限らない。場所不明、時間オーバー。正直あたふたした。