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地域史研究家・小宅幸一さん いわきの生活記録史の第6巻発刊 今回は「し~そ」

 いわき総合図書館元館長で、いわき地域学會幹事などを務める地域史研究家の小宅幸一さん(74)=錦町=は、いわき地方の近・現代史を五十音順の事典スタイルでまとめた生活記録史「いわき発・歳月からの伝言」(歴史春秋社)の第6巻「し~そ」を発刊した。
 今回は「市街地再開発」に始まり、「創作踊り」までの29項目を紹介。2020(令和2)年10月発刊の第1巻から始まる、小宅さんの『ライフワークの集大成』たる大作で、今回も市民やいわき民報提供の記事、写真をふんだんに使い、幅広い年齢層に読みやすい文章に心がけるなど、いわきの歴史と魅力が詰まった一冊となっている。
 本書は、1901(明治34)年から2000(平成12)年まで、いわき地方の100年を振り返った、いわき民報の連載「歳月からの伝言~記憶の隅に生きる20世紀~」(2000年1月から1年間)を骨格にしている。
 連載時の様々な制約や自制心から残った『食い足りなさ』を補てんするために、8年もの歳月を費やして膨大な資料などから原本を準備。ただ項目の内容については、その時勢に沿った情報を加筆修正するなどし、締め切りギリギリまで常にブラッシュアップし(磨きをかけ)ながら原稿を完成させている。
 本書では、現在のいわき市のまちの成り立ちにつながる市街地再開発や城、城跡、石炭、炭鉱と東日本大震災を背景とした集合住宅、本市に甚大な被害を与え続けた水害、選挙の変遷、戊辰戦争から太平洋戦争に至る戦没者の記録と遺族や子孫の向き合い方、そして身近なスーパーマーケット、水族館、制服など、項目は多岐に渡る。
 その合間には蒸気機関車、神社のお祭り、吹奏楽・ブラスバンドなどを撮影した「Photo」コーナー、十五町目、白水、添野、関田などの今昔風景の写真を並べた「まちの記憶」コーナーもあり、見ごたえある248ページとなった。
 小宅さんが一貫して訴えているのは、「私たちの生活が過去とどう繋(つな)がり、将来に何をどう占っていくか」という視点。インターネットを通じて膨大な情報が身近にあふれている今だからこそ、アナログな手法で取り組んだ方が『過去と未来を結ぶ今を表現できる』と考えての発刊となっている。
 価格は3300円(税込み)。ヤマニ書房、鹿島ブックセンターなど市内の書店で取り扱っているほか、ネット販売もしている。
 (写真:「いわき発・歳月からの伝言」の新著を手にする小宅さん)

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