東日本大震災の発生から今日で15年となる。今年も東北の被災地では鎮魂の祈りがささげられる▼当時、仕事で長野県飯田市にいた。東北から遠く離れた飯田市でも強い揺れを感じた。会議で使う資料に目を通していた時だ。揺れが収まるのを待って付けたテレビ画面に、息をのんだ。太平洋沿岸に押し寄せる巨大津波が次々と船や民家を飲み込み、男性アナウンサーは「危ない、早く逃げて」と絶叫していた▼2011年3月11日午後2時46分。三陸沖を震源地とするマグニチュード9・0の巨大地震。市内でも震度6弱を観測した。翌日、いわきに戻ったが道路は陥没し倒壊した家は数限りなく。惨状を目にしこれが現実なのかと言葉を失った。その時に感じた、救いたくともどうすることもできないもどかしさが蘇った▼地震大国日本に住む限り万一に備えて用心は欠かせない。心の準備はもとより、防災グッズの点検もお忘れなく。「備えあれば憂いなし」だ。