東日本大震災を機に生まれたサッカークラブとして、J2いわきFCを運営するいわきスポーツクラブの大倉智代表取締役と、トップチームの田村雄三監督や選手、スタッフらは11日、震災の発生時刻に合わせ、常磐上湯長谷町のいわきFCパークで献花と黙とうを行った。
例年は併設のフィールドで追悼行事を行うが、天然芝への張り替え工事に伴い、同パークの正面入り口付近に献花台を設置。サポーターも見守る中、午後2時46分に合わせてそっと目を閉じ、鎮魂の祈りを捧げた。
郡山市出身の熊田直紀選手(21)は、15年前、幼稚園のバスに乗り自宅に向かう途中で被災したという。古里への思いは誰よりも強く、今季はけがで出遅れているからこそ、「自分たちにできるのは、サッカーを通じてこの街を盛り上げること。しっかりと治し、結果で恩返しをしたい」と静かに闘志を燃やしていた。
大倉社長も被災地に思いをはせる。「被災者じゃないと心の痛みは分からないし、『サッカーができることは当たり前じゃない』ということを忘れてはいけない」と言い聞かせるように語りつつ、「世の中が(震災を)忘れかけているように思える」と危機感を強め、だからこそチームが掲げる『希望の光』となるため、活躍していくことを改めて誓った。
(写真:いわきFCパークで行われた献花と黙とう)
いわきFC
「サッカー通じてこの街を盛り上げる」いわきFC 震災15年に改めて決意






