映画『大河への道』は人気噺家立川志の輔さんの新作落語が原作。千葉県香取市の地域振興策として郷土の偉人・伊能忠敬を主役にNHK大河ドラマを誘致できないか、市役所の職員らが右往左往する姿が描かれている▼映画では、市の誤算もあって計画は暗礁に乗り上げてしまうのだが、脚本を依頼された大御所作家が大河ドラマの作品選びの基準を問われたときのセリフがいい。「鳥肌が立つかだ」▼磐城平城しろあと公園の供用開始に合わせて、降ってわいたように幕府老中になった磐城平藩の藩主・安藤信正の大河ドラマ化の話が浮上したが、どれだけ本気で、どれだけ市民の共感が得られるのか、興味深い▼水戸市は「徳川光圀」、千葉県館山市は南総里見八犬伝の「里見氏」、石川県津幡町は「木曽義仲と巴御前」、熊本県小国町は「北里柴三郎」など全国各地で誘致をアピールしている。毎週日曜日、1年間視聴率を維持できるキャラの持ち主か。さて信正は?