デジタル(AI)による悪質なフェイク動画は論外だが、スマホで偶然目にした「恋のマイアヒ」の曲に合わせて聖徳太子や夏目漱石、渋沢栄一ら紙幣の肖像画になった偉人たちが表情を崩して合唱しているショート動画は面白かった▼静止画像を動画にする技術があれば、このように教科書に載っっていた歴史上の人物や懐かしい自分の家族・友人と時空を超えて対面することができる▼今年は東京・品川で「動く浮世絵」を鑑賞した。会場いっぱいに北斎や広重の絵がデジタルアートとして投影され、しかも動く。中でも大好きな北斎の傑作『神奈川沖浪裏』や巨大な骸骨が現れる国芳の『相馬の古内裏』の中に身を置いたときは感動した▼浮世絵だけでなく洋画も動く。床に天井に、ゴッホの代表作「ひまわり」や「自画像」「星月夜」が動いているのを見て改めてその素晴らしさを見直した。こうした新しい芸術を身近で見られるチャンスが欲しいが、いわきでは……。