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文化功労者に四倉町出身のぴあ社長・矢内廣氏 エンタメや鑑賞文化への貢献たたえ
政府は今年度の文化勲章受章者8人と文化功労者21人が決定し、いわき市関係では四倉町出身で、チケット販売大手「ぴあ」代表取締役社長の矢内廣氏(76)=東京都=が文化功労者に選ばれた。
矢内氏は磐城高、中央大法学部卒。同大在学中の1972(昭和47)年、情報誌「ぴあ」を創刊。84年に日本初のオンライン・チケットサービス「チケットぴあ」をスタートした。また若手映画人の発掘・育成にも力をそそぎ、81年から「ぴあフィルムフェスティバル」を続けている。
2011(平成23)年の東日本大震災を受け、被災地支援にも尽力。12年4月に一般社団法人チームスマイルを立ち上げ、平祢宜町の「いわきPIT」をはじめ、宮城県仙台市や岩手県釜石市などに劇場を開設した。
情報誌「ぴあ」は11年に休刊したが、26年に復刊し、媒体とデジタルを融合したハイブリッド媒体「とぶ!ぴあ」を創刊した。26年には若い才能を支援する「ぴあ財団」も立ち上げた。
また02年にはぴあ総合研究所を設立。興行情報やチケット販売データをもとに、国内で開催される全ての音楽・ステージイベントを集計し、毎年「エンタメ白書」を発行。エンタメ業界の市場規模やその推移を年次的に発表し、業界の産業化を後押ししてきた。
こうした長年にわたる取り組みを踏まえ、「エンターテイメント情報を体系化し、鑑賞文化を支える基盤整備および文化拠点形成を推進し、映画祭等を継続的に実施することで若い才能の発掘と人材育成を続け、斯界の発展に寄与した」とたたえられた。
矢内氏はぴあを通じ、「この度は文化功労者顕彰という身に余る栄誉をたまわり、誠に光栄に存じます。私は多くの社会の大先輩の方々との幸運な出会いと、お力添えに恵まれてきました。ですので今回の受賞は、私を育ててくださった多くの皆様方のお陰だと思います」とコメントした。
その上で「私を支えてくださった関係者の皆さん、苦楽を共にして私の思いを形にしてくれた弊社の役員・社員にも、心からの感謝を申し上げます。これからも、文化芸術、エンターテイメント、そしてスポーツの豊かな未来に、微力ながら尽力してまいりたいと存じます」と重ねた。
文化勲章の親授式は11月3日に皇居で、文化功労者の顕彰式は同4日に東京都内のホテルで行われる。
(写真:矢内廣氏)