夏の交通事故防止県民総ぐるみ運動が今週の16日から始まる。運動の重点目標の1つに「シートベルトとチャイルドシートの正しい着用の徹底」がある▼5月26日から9日間、県警では福島、郡山の両市でチャイルドシートの設置が義務化されている6歳未満の幼児を対象に使用率の調査を行った。結果、1歳未満の使用率が87%に対し、1~4歳では46・9%、5歳になると22・6%と年齢が上がるに従って、未使用率が増加することが分かった▼使用していれば命を落とさずに済んだ、万が一、けがをしてもけがの程度を最小限に抑えてくれるのがシートベルト。その有効性は数々の実験でも証明されている。不幸にも事故が起きてしまい、あの時、ベルトさえしていれば命だけは助かったのに…という後悔が一生続くとしたらどうだろうか▼今年の交通安全年間スローガン・運転者部門の最優秀は「ぼくはここ チャイルドシートが指定席」。この標語を肝に銘じたい。
片隅抄