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片隅抄

2011.11.10

先日、わが家にも県民健康管理調査基本調査の問診票が届いた。基本調査は3月11日の東日本大震災以降、7月11日までの行動から被曝線量を推定。今後の健康管理のための基礎資料となる全県民を対象としている▼実際に、説明文などに従って書いてみた。3月11日から25日まで滞在した場所と期間を記載する欄では、屋内、移動、屋外での滞在時間を地名や施設名とともに書くと記入例にある。当時の行動を思い出すのに少し苦労した▼県のホームページでは、欄は空白にせず、「忘れて書けない」と記入するなど、問診票の書き方が動画で紹介されていた。また、会社の勤務表や日記・手帳、携帯電話の通話履歴などを参考にする、といった記憶のヒントも紹介されている▼東北地方太平洋沖地震が発生し、深刻な物資不足や断水などに加え、東京電力福島第一原子力発電所事故により混乱していた8カ月前。問診票を書くことであの悲惨だった状況をまた思い出した。

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