早いもので明日から師走。本格的な冬を迎え、家庭や職場などで暖房器具を使う機会が増える。こうなると心配なのが火災。空気も乾燥しているだけに火の始末には一段の注意が必要だ▼秋の全国火災予防運動が16日に終了した。市消防本部をはじめ、消防関係者の広報活動や日ごろの防災意識の徹底のかいもあって、期間中は大きな火災もなく、平穏に推移したようだ。だからといって油断は禁物。出火原因の大半は火を扱う人の気の緩みと言われている。運動の統一標語「消したはず、決めつけないでもう一度」を、あらためて心に刻みたい▼火災とともに心配なのが飲酒運転。忘年会シーズンを迎え、飲酒による事故や検挙が増えるのもこの時期ならでは。このぐらいの量なら大丈夫と思ったら大間違い。酒を飲んで車を運転し一生を棒に振ることのないように。「飲んだら乗るな」の徹底をだ▼悲しい新年を迎えないためにも、火事、飲酒事故にはより一層の注意を。
片隅抄