春の選抜高校野球大会が始まった。福島県から東北代表として聖光学院が出場しているが、春初勝利を目指すチームの主力メンバーとして、2人のいわき出身の選手がいる▼斎藤智也監督が「聖光学院史上最高の遊撃手」と太鼓判を押す2年生の平野雄馬選手と、1年生ながら181㌢、80㌔と恵まれた体格の持ち主で4番を打つ1塁手の園部聡選手。平野選手は小名浜一中、園部選手は勿来一中出身だ▼2人とも軟式野球のいわき市中学校野球一球会が結成した市の選抜チーム〝いわき松風クラブ〟出身。平野選手は9期生、園部選手は10期生のメンバーとして名を連ねていた▼全国大会に出場してトップレベルの野球を体感することで、いわきの、県の中学野球をレベルアップさせ、高校生になったら甲子園へ出場しようと始まった試み。本人の努力もさることながら、松風クラブの活動がよい刺激になっていることで、今後どんな選手を輩出するのか楽しみになってきた。