いわきの陸の玄関口である「いわき駅南口駅前広場」が25日、供用開始された。イメージを一新し生まれ変わったいわき駅前▼歴代市長が取り組みながら、「石ころ1つ動かせない」などと揶揄されたいわき駅前再開発事業。ペデストリアンデッキを含む南口駅前広場の完成に関係者は感無量に違いない。まだ北口の整備が残されてはいるが、19年10月に再開発ビル「ラトブ」がオープンし、今回南口駅前が整備され、一区切りがついた形だ▼ある会合でのあいさつの中で、いわきのペデストリアンデッキは、宮城県仙台市や茨城県水戸市、千葉県柏市のデッキよりセンスがいい、と。車いすでも乗れるエレベーターや視覚障がい者用の音声案内装置などが設置されるなど、設備面でも充実していると思う▼施設は完成した。これからは、中心市街地活性化に、こうした施設をどう生かしていくか。〝100年の大計〟が成功するかどうかは、ソフト面の充実にかかっている。
片隅抄