昨日は東京で過去最高の3千人を越す陽性者を出すコロナ禍の中開催されているオリンピック。そんな状況を吹き飛ばすかのような熱戦が連日繰り広げられている▼開催を危ぶむ声も多かった今大会、無観客の開催となったが、出場選手にはそんなことは関係なかったようだ。個人的には柔道に注目した。中でも、昨年の暮れ、最後の代表枠を争い、まさに死闘を勝ち抜いた阿部一二三選手の金メダルは妹の詩選手とのアベック金と言うこともありその感動は日本中を席巻したことだろう▼見ていて別の感動があることに気づいた。銅メダルの選手のことだ。誰もが金を目指している中、敗戦し意気消沈しているところで新たに闘志を燃やし畳に這いつくばって獲得した銅メダルの感動は選手の顔を見れば一目瞭然だ▼誰が言ったのか、その文字を分解して「銅」は、「金」と「同」じと表現している。最後まで諦めないと言うスポーツの原点がそこにあり、感動が生まれる。