ゴールデンウイークも終わり、世の中も本来の落ち着きを取り戻しつつある。今年の連休は中日に大荒れの天気となったが、それでも行楽地はどこもおおにぎわい▼5日のこどもの日には各地で子どもを主役にした催しが開かれた。抄子の住む地域でも恒例の春祭りが前日の4日に行われ、そろいの法被を着た子どもたちが、2基のみこしを担ぎ「ワッショイ、ワッショイ」の掛け声とともに町内を練り歩いた▼ほほ笑ましい光景の陰で、この子どもたちが年々、少なくなっているという。総務省のまとめによると、全国で15歳未満の子どもの数は前年より12万人減の1665万人と、31年連続の減少となった。それも年齢が下がるほど減少しているというから深刻だ▼その対策が子ども手当のばらまき、それで出生率が上がるのならいいが、国の政策としては疑問が残る。子育て世代が望むのは、将来につながる安心、安全の支援であってお金だけではないはずだ。