昨年は中止となった春の高校野球。舞台は支部大会から県大会に移るが、昨夏の相双連合同様、春の大会では相双福島が出場する▼原発の影響などで生徒が分散し、部員が9人に満たなくなった同支部内の高校が合同チームをつくって甲子園を目指す……というストーリーは、被災地に希望と勇気をもたらす明るい話題として全国ニュースで取り上げられた▼先に開かれた市中学校体育大会の会議でも合同チームの話が出た。市内でも部員の減少で大会に出場できないチームがある。そこで、やはり定員に満たない別の学校のチームと合同で出場する機会が与えられるのだが、それには〝同地区内の学校〟が前提となる▼市中体連は北部と南部に分かれるのだが、同じ市内の中学校なのに北部と南部同士では合同チームをつくれないのが現状だ。大会に出られる希望をもちながら、毎日少ない部員で練習を続けてきた生徒たちだ。何とか救いの手を差し伸べられないものだろうか。