サッカーでゴールをを決める。野球でサヨナラヒットを打つ。バレーボールでスパイクを決める。そんなとき、選手たちは雄たけびをあげてガッツポーズをする▼調べてみると、この和製英語は40年ほど前に生まれた。由来は、ボウリングでストライクを取ったときの喜びのポーズ、または元プロボクサーのガッツ石松さんが世界チャンピオンになったときのポーズ……などの説がある▼まことに使い勝手のいいポーズで、劇的なシーンだけでなく、優勝したり大きな大会に出場するチームや選手の記念撮影でもお決まりのポーズになる。AKBもグラビアでするくらいだから▼柔道や大相撲など、敗者を敬うはずの武道でもここ数年来、ガッツポーズが見られるようになったが、国際化の影響だろう。それはともかく、これから繰り広げられるさまざまな大会で、選手たちのさわやかなガッツポーズを何度でも見せてほしい。その感動は、見ている人にも伝わるはずだから。