好間町には市街地そばに富岡町の応急仮設住宅があるほか、好間工業団地にも3カ所、大熊町の応急仮設住宅があって、両町から避難してきた大勢の住民が暮らしている▼19日、好間町の商店街で「お買い物ツアー」が開かれた。仕掛け人は同町商工会女性部。仮設の主婦らを招き、旧国道49号沿いの商店街を歩きながら地元のお店を紹介。利用促進の仲介を買って出たわけだ▼好間にも大型スーパーやコンビニが出店している。食べ物から日用雑貨、薬品、雑誌など、安くて豊富な品ぞろえとサービスで顧客を取り込む地元商店にとっては強敵となっている。しかし手をこまねいているだけでなく、顔が見える商店主と客との密接なつながり、信頼関係を武器に、新しい顧客層を呼ぼうというものだ▼「こんないいお店があったのね」「おいしいし、安いわね」。参加した主婦らの評判も上々だった。大型店にない商店のメリットをアピールする。そんなアクションだった。
片隅抄