日ごとに朝晩の冷え込みが増してきている。寒さが厳しくなれば、暖をとるためにストーブなどの暖房器具を使用する機会が増え、火事の危険性も増すというものだ▼昨年、全国で発生した火災は5万6件で、1日あたり約137件、11分に1件の割りで火災があったことになる。1766人の尊い命が失われ、うち65歳以上の高齢者が711人と最も多かった。いわきでは114件の火災があり、8人が亡くなった。今年は9月末時点で、76件の火災が発生し死者は2人▼市消防本部では、これ以上火災を出さないよう、地域の消防団や関係団体の協力を得ながら、防火意識の普及に努めている▼9日から全国一斉に秋の全国火災予防運動がスタートする。今年は住宅防火や放火対策など4つを重点目標に、15日まで行われる。寒さはこれからが本番。「消すまでは、出ない行かない離れない」。これは、今回の全国統一防火標語。火の取り扱いには細心の注意を。