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片隅抄

2013.08.21

先日、6月1日時点での住宅火災警報器の設置率が発表された。本県は74・6%で東北6県中5番目。消防法の改正によって、すべての住宅に設置が義務化された今も、4分の1の住宅が未設置に驚く。全国平均と比べてみても、5ポイントほど低い▼全国で一般住宅火災による死者は毎年、1000人を超える。そのうち6割が逃げ遅れによるもので、6割以上が65歳以上の高齢者だった。火災に早く気付き逃げたら、命を落とさずに済んだかもしれない。その対策として国は、火災警報器の設置の義務化を決めたわけだ▼市消防本部でも、関係機関と連携を図り、防火活動の一環として市民に設置を訴えている。ただ、罰則規定がないだけに普及が進まないのが実情だ▼財産ばかりか人命までも一瞬にして奪うのが火事の恐ろしさ。警報器の音に気付いた隣の家の人が消防署に通報し、大火を逃れたということも聞く。逃げ遅れないためにも警報器の設置をお忘れなく。

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