秋は台風の季節でもあり、襲来が気になる。先月発生した台風26号は列島各地に大雨や暴風の被害、混乱をもたらした▼この影響で大規模な土砂崩れが起きた伊豆大島では、30人以上の方が亡くなった。いわき地方は死者こそなかったが、南部を中心に3836戸が停電、道路も一部通行止めとなった。局地的に大雨をもたらすゲリラ豪雨など、最近の気象現象は気象庁でも予測しづらくなっている。加えて竜巻や大地震。日ごろの防災意識と準備が大事になってくる▼秋の全国火災予防運動が、9日からスタートする。来月は師走。年の瀬が近づくと生活が慌ただしくなり、ちょっとした不注意から火災になるケースが少なくない。市消防本部でも運動を機に、火災を無くそうと警戒を強める。各地で防災訓練も行われるが、まずは家庭の防災対策が肝心だ▼放火などを考えると火災も台風と同じ天災。突然襲ってくる災害に家族を守る自衛策を、日ごろから考えておきたい。