いわき市内の公立小・中学校できょうから2学期が始まった。全国では、子どもたちが水の事故や熱中症で亡くなる痛ましいケースが発生しただけに本市に限っては幸いである▼夏が異質になって久しく、今年もそうだった。朝、目が覚めると空はすでに真っ青。昼間の焼けるような陽射し、雨上がりの重い湿気と蒸し暑さ。命の危険を伴う高温を避け涼を取るには、クーラーが不可欠な状況になっている▼先日、沿岸部に住む知人を訪ねた。海との距離は近く、平と違い磯の香りを含む潮風が心地良かったが、海沿い特有の涼しさを得る知人もさすがに参ったようで、いつもの元気はなかった▼酷暑などの影響で、市内4海水浴場の入込客数が計6万3947人と前年の53・3%にとどまった。レジャーの代表格も厳しい現状だが、かつてのにぎわいを資料で確認できる。ひまわり信金四倉支店で「四倉海水浴場開設120周年記念展」が開かれている。31日まで。
片隅抄