正月の箱根駅伝を見て印象に残ったのは、力走する選手ばかりでなく、寒空の下、沿道で小旗を振り、のぼりを立てて声援を送っていた熱心なファンの姿だった▼ビルが立ち並ぶ東京や横浜の都心部で、遠くに富士山を仰ぎ相模湾が広がる国道1号線沿いで、そして柏原竜二選手の活躍で知られる箱根の山で、途切れることのないファンが選手を励まし続けた▼2月14日のサンシャインマラソン開催まであと36日。この日、6230人ものランナーが春を待ついわき路を走る。中でも市内外から3660人がエントリーしたフルマラソンは、初めての実施となるだけに予断を許さない▼大会関係者は万全の態勢を整えているが、当日の天候や自身の体調次第で選手は苦しい場面が出てくるかもしれない。そのとき沿道で市民が見守り、温かい声援を送ってあげれば、どんなに勇気づけられるかわからない。〝大会の成功のカギを握る陰の演出者〟として、みんなで応援しよう。
片隅抄