今年は暖冬と言われていたはずなのに、新年から全国で雪による被害が相次いだ。いわき地方でも寒い日が続き、2月に入り初の積雪を記録した▼こうなると心配なのが火の始末。寒さから暖を取るためにストーブなどの暖房器具を使う機会が増えるからだ。さらにこの時期は、空気が乾燥しているため燃え始めたら火の回りが早い。それで家財を失うのはしかたがないにしても、逃げ遅れて命を落とすことにでもなったらそれこそ大変だ▼市消防本部では、年間を通して防火運動を展開しているが、昨年は火災発生件数が初めて100件を下回った。死者数も1人減って8人に減少。同本部では防火に対する市民の意識が向上したことと、住宅用火災警報器による火災の早期発見につながったことが大きかったと分析する▼火災警報器の有効性はよく耳にするが、市内ではまだ設置していない家庭もあると聞く。逃げ遅れないためにも、早めの設置をお薦めしたい。