上野駅からJR高崎線に乗り継ぎ、普通列車に揺られて約1時間。浦和、さいたま新都心、大宮など埼玉県の主要駅を通過し、熊谷市に降り立った▼「くまがい」ではなく「くまがや」。県北部にある人口約20万の都市で、熊谷うどんなどが有名。過去に最高気温40・9度を記録した日本で最も暑く、日照の多い地域でもある▼足を運んだ熊谷スポーツ文化公園には「スポーツ熱中都市宣言」の看板が立っていた。いわきもスポーツ都市を宣言しているが、熱中と付けたからには意気込みは相当なもの。街中には「ラグビータウン熊谷」の文字が躍り、スポーツを通じて交流人口の拡大を目指す熱意が伝わってきた▼いわきでも春に全国規模のスポーツ大会を誘致できないだろうか。全国でも有数の温暖な気候を生かさない手はない。春休み開催となれば選手、応援者を含めて長期滞在が可能だ。新年度の繁忙期ではあるが、熊谷の「熱中」を見習う熱がいわきにも欲しい。