スポーツは勝敗だけがすべてではないが、やっぱり負けるよりは勝つほうがいい。勝てば励みにもなり、次への欲も出る▼これが上部大会へつながるとなるとなおさらだ。選手はもとより、応援する方にも力が入る。熱が入った応援は選手に力を与え、時には実力以上のものを発揮することも多い。小中学校や高校などの大会に行くと応援団の保護者らが、選手のプレーに一喜一憂し、最後まで勝利を信じて声援を送る姿に感動を覚える▼ただ、あまりにも勝ち負けにこだわり過ぎて、選手や監督を萎縮させる応援であってはならない。最近ではほとんど見られなくなったが、監督のさい配や選手のプレーに口を出す保護者がいる。現場にとってはこれほど迷惑なことはない。何のための応援なのか、分からなくなってしまう▼今日から本社旗争奪の高校野球大会が始まった。保護者の皆さんには、節度ある応援で大いに大会を盛り上げていただくことをお願いしたい。