あなたは流行モノに興味を持つことはありますか。ネットマーケティングのアイシェアの調査では、「ある」「ときどきある」「ごくたまにある」を合わせて約75％の人が「ある」と回答した▼流行にこだわり過ぎることには批判もあろうが、敏感であることは雑学の域を広め、コミュニケーションを円滑にする上でも大いに役立つ。情報伝達手段が豊富になった現代、ブームに至る流布スピードは昔とは雲泥の差だ▼今年前半、斬新なコンセプトが受けて爆発的な人気となったものに「食べるラー油」がある。これもネットの口コミがきっかけで大ヒット商品となり、昨年約14億円だった市場規模が、今年は約40億円まで拡大する勢いだという▼市販品が品薄とあって、ネットにはレシピの投稿が相次ぎ、今や外食産業にまで裾野が広がり始めている。餃子の添え物から、立派なおかずにまで進化した食べるラー油。果たして時代の趨勢となるや、まだ暫くは目が離せない。
