先日、日曜日の出番で龍が城・月見の宴を取材した。 宴は、磐城平城があった城山地区の昔を偲ぶとともに、灯ろうをともし月を眺めながら、区民らに楽しいひとときを過ごしてもらおうと、平24区城山会が主催し、昨年から始まった▼今年は予定日が雨だったため、1日順延された。会場の丹後沢公園には、竹灯ろう800個、行灯100基に灯がともされた。当初予定されていた磐城桜が丘高の筝曲部や吹奏楽部の演奏は、順延となったため行われなかったが、初めて結成された城山少年少女合唱団のかわいらしい歌声などが披露された▼会場は灯ろうや行灯の灯による幻想的な雰囲気が漂っていた。この日は、朝から約10本の取材をこなしたが、それまでの疲れが吹き飛んだ▼会社の中にいる機会が多くなり、これまでのように毎日、取材で市内を駆け回ることが少なくなってしまったが、取材に出た際には、市内各地のこうした〝癒やしの空間〟を見つけていきたい。
片隅抄