「新聞の反響ってすごいんですね」。先日ある方から電話をいただいた。記事は、東北地方太平洋沖地震の津波で流されてしまった高校生の制服を提供してほしいという内容だった▼本紙に掲載されたことで、無事に必要な制服を手に入れることができたというお礼の電話だった。その方の元には数多くの問い合わせがあるなど、新聞の反響の大きさに驚いていたようだった。本紙としても、情報提供として新聞の使命を果たせほっとした▼11日に発生した東北地方太平洋沖地震。震度7の地震や津波の被害で、岩手から宮城、福島、茨城、千葉県まで、太平洋側の東日本一帯に甚大な被害をもたらした。家が津波で流されるなど、避難所生活を強いられている市民も多い▼お礼の電話をいただき、あらためて新聞というメディアの反響の大きさを再認識した。明るい話題を取り上げて、微力ではあるが、これからも〝市民の夕刊〟としていわき復興への応援をしていきたい。
片隅抄