11日午後5時16分ごろ、市役所にいた。いつもの余震の強さではない、これは危ないと思った。地震直後に、市役所内の電気が消え、緊急時の補助電灯がともっていた▼東北地方太平洋沖地震から続く余震に慣れてしまい、地震に対する感覚がまひしていたのか、正直「またか」と思っていた。ところが、地震の規模を表すマグニチュードは低かったものの、今回の余震は3月の本震と同じ震度6弱だった▼今回は、会社でも約1時間停電するなど、本震のときとは違った。一夜明けた今日の朝、わが家も断水していた。震災から1カ月が経過して、日常生活に戻りつつあったが、また、震災当時に戻ったような感覚に襲われた▼今朝の通勤途中で、あるガソリンスタンドに、車が十数台並んでいるのを見かけた。ガソリン不足に陥った当時を思い起こさせる光景だった。危機感が募るのは分かるが、こうした非常事態だからこそ、冷静な判断と行動が求められると思うのだが。