本県や岩手、宮城県の東日本に甚大な被害をもたらした東日本大震災の発生から、3カ月が経過した。テレビなどで他県の各被災地の状況が放送されている。まだ、ライフラインの復旧がままならなくも、復興に向けた様子が報道されている▼本県が他県と違うのは、東京電力福島第一原子力発電所の事故に伴う放射能漏れが発生したこと。大気中の放射線量に注意しながら、毎日生活している。また、放射性物質による汚染から、農産物や魚介類への影響も出ている▼現場では、必死の作業が行われているものの、一進一退が続いている。東電が発表した、安定状態まで6~9カ月という工程表の目標が達成されるかは、疑問が残るところ▼市では13日から、本庁舎や各支所合わせた13カ所で午前と午後の放射線量測定を始めた。局地的に高い値を示す〝ホットスポット〟の現象も懸念される。14市町村が合併してできたいわき市は広域なため、さらに細かい測定が必要だ。