色とりどりの笹飾りの下を、浴衣姿の大勢の人が行き来する。通り全体がにぎわう熱い3日間が今年もやってくる▼平の夏を彩る風物詩「平七夕まつり」が今週の6日から8日まで、本町通りやレンガ通りなど中心市街地で開かれる。毎年恒例の大イベントで今回で92回目。数多くの七夕飾りのほか、じゃんがら念仏踊り、フラダンスショーなど大人から子どもまで楽しめる祭りとあって、毎年、市内外から大勢の人が訪れる▼今年は東日本大震災の影響で、いわき市も沿岸部を中心に甚大な被害を受けた。大地震に大津波、そして放射能問題、風評被害と、四重の苦しい状態から、「オールいわき」を合言葉に復興を目指す市民。祭りのテーマ「祈り、そして復興への願いをこめて」に鎮魂と再生への強い思いを感じる▼期間中、静岡市清水区の商店会から、清水七夕まつりで使われた笹飾りも飾られる。復興屋台村も開かれ、市民一丸となって祭りを盛り上げたい。