本県をはじめ、東北地方や関東地方の一部に甚大な被害をもたらした、東日本大震災の発生から5カ月を迎えた。いわき市でも、沿岸部を中心に津波などの被害を受けた▼4月11、12日に発生した余震も含め、いわき市では10日午後5時現在、308人が犠牲となり、住家被害も全壊6585棟を含む4万7316棟に上っている。一時提供住宅や応急仮設住宅への入居も進み、ピーク時には1万9000人を超えた避難者数も3カ所・24人となった▼東日本大震災は、価値観を一変させるほどの影響を与えた。それほど長い年月を生きているわけではないが、ガソリンや物資不足、約1カ月間の断水など、これまで経験したことはない。もちろん、東京電力福島第一原子力発電所事故に伴う放射能汚染も▼震災から5カ月を迎え、ようやく普段の生活が戻りつつあるように感じる。復興へ向けた動きも出てきている。今までと同じ日常を取り戻すのは、いつになるだろうか。