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片隅抄

2011.08.29

 総合図書館で、いわきゆかりの作家真尾悦子さん夫妻の仕事を紹介している。悦子さんは今、90歳を過ぎ札幌に住んでいる▼冬に電話で話した際には、年ごとに旧知が鬼籍に入っていく寂しさを語っていた。悦子さん夫妻がいわきに住んでいたのは昭和24年からの13年間だが、以降も当地との交流は続き「いわきは心のふるさと」というほど思いは深い▼展示を見てあらためて、いわきへの思慕のほどを知った。悦子さんがいわきを題材にして書いた作品には『地底の青春―女あと山の記』『海恋い―海難漁民と女たち』『光の丘療護園?千人の父』などがあるが、執筆にあたって、決して強健ではない体ながら、自ら車を運転し、精力的に取材していた姿を思い出す▼近年は来市されていないが今、北の大地でどんな思いでいらっしゃるか。震災後のいわきを、物を書く立場から見てほしい半面、〝ふるさと〟の変わり果てた姿を見せたくないような、複雑な気持ちである。

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