民主党の代表選が昨日行われ、決選投票の結果、財務相の野田佳彦氏が新しい代表に選ばれた。今日午後の衆参本会議で首班指名され、本紙が発行されるころには新首相が誕生しているはず▼今回の代表選には5人が立候補。野田氏の不利が伝えられていたものの、1回目の投票で102票を集め、決選投票で過半数の198票を超える215票を獲得し、新代表に選出された。テレビの生中継を見ていて、どうなるのか見ごたえがあった▼野田氏は、いわきを訪れた際、これまで2度ほど取材している。平成14年の党国民運動委員長と、今年2月の財務相時代。講演での話を聴く限り、非常に物腰が柔らかく分かりやすい説明だった印象がある▼代表選後「ノーサイド」という言葉を使った。これから党内人事や組閣人事が始まる。前首相のように、各自治体に何の連絡もないまま突然政策を発表するのではなく、復興に向け国民や被災地側に立った政権運営を期待したい。