先日、ふくしま海洋科学館「アクアマリンふくしま」の累計入館者数が1000万人を達成した。5周年のときの安部義孝館長へのインタビューなど、取材などでかかわりのある施設ということもあり、感慨深かった▼平成12年7月15日のオープン以来、営業日換算で3631日目の達成。1日当たり2754人が入館した計算となる。東日本大震災により、施設の被害はもちろん、多くの水生生物も犠牲となるなど、多くの困難を乗り越え、126日ぶりに再オープンを果たした▼東京電力第一原子力発電所事故によるの風評被害などで、アクアマリンの来館者数は前年度7割減と苦戦しているという。事故の収束がまだ見えず、もう少し厳しい状況が続きそうだ▼10月にはスパリゾートハワイアンズの一部再開、11月には市観光物産センター「いわき・ら・ら・ミュウ」の営業再開が控えている。震災前の常磐―小名浜の〝観光ライン〟復活によるにぎわいを期待したい。
片隅抄