今、ゲートボール愛好者の数が減っているという。適度な運動量でプレーできることから、お年寄りの健康スポーツとして全国的に広まった▼以前なら、公園や空き地を整地したコートで元気な姿が見られたものだが、熱心な愛好者である近所のKさんは「いやぁめっきり参加者が減ってねえ」とこぼしていた▼理由はある。時に味方同士でさえ言い争いになることに嫌気がさして、個人競技である後発のグラウンドゴルフやターゲットバードゴルフなどに転向した人は多い。また体力を維持し、野球や陸上、登山などを続ける人も増えてきた▼朗報もある。日本ゲートボール連合が若者にも普及させようと、ファッショナブルなユニホームを採用したところ、女子高生に受け入れられてきたという記事を見かけた。『ゲートガール』という漫画もある。本来はカーリングのように戦略性に富んだ競技だ。プレーする楽しさをもっとPRすれば、競技人口の復活はかなうはず。
片隅抄