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片隅抄

2011.09.19

 今日は敬老の日だが、発祥は戦後の昭和22年、兵庫県多可郡野間谷村(当時)。村長らが「老人を大切にして、その力を村づくりに生かしていこう」と「としよりの日」を提唱したことに始まる。国民の祝日となったのは昭和41年からだ▼社会通念からいってその対象となるのは、60歳代以上だろうが、それは若い方でいわゆる「団塊の世代」、またそれより上だと、戦中戦後に青少年期を送った人々だ。いわば、現在の日本の土台を造り、屋台骨を支えてきた世代に相違ない▼その世代にとって、今年ほどつらい年はないだろう。震災の惨状は半世紀以上前の混乱期を思い起こさせ、さらに自らが築いたものが瓦解するさまを目の当たりにし、人生においてかつてないほどの痛手を受けた人も少なくないだろう▼そんな方々へ、敬老の日に合わせあらためて感謝し、誓いを述べたいと思う。私たちは、あなたたちの築いたものを必ず再生させます。それを見ていてください。

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