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片隅抄

2012.01.25

現代は車社会と言ってしまえばそれまでだが、交通事故、違反のたぐいは毎日のように起きている▼先月から始まった年末年始の交通事故防止県民総ぐるみ運動が今月7日で終わった。29日間の期間中、県内の交通事故での死者数は昨年同期より7人少ない6人で、発生件数も86件減の832件だった。負傷者数も86人減って1020人と、一定の成果は得られたのではないか▼ただ、死者のうち4人が高齢者。「高齢者の交通事故防止」が今運動の基本方針に掲げられていただけに、残念でならない。今後ますます高齢化が進む中、高齢者がからむ事故をいかに減らすかが大きな課題になってくる。それには警察と関係団体との連携強化を図り、日ごろから事故撲滅への取り組みが重要だ▼そして、当事者である高齢者は自分の肉体的衰えを自覚し、すべてにおいて無理をしないことだ。もちろん運転者も高齢者を見かけたら、優しい運転を心掛けることが大事になってくる。

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