北茨城市にある五浦六角堂。同市のホームページによると、明治の日本美術院主催者で思想家の岡倉天心の住居敷地の一角、太平洋に張り出した岩盤の上に、天心の設計で立てられた、などとある▼昨年3月31日に発生した東日本大震災で、六角堂も土台部分を残して津波に流された。先日、BSの番組で六角堂の復興の様子が放映された。明治38年の創建当時の復元を目指し、管理する茨城大などが中心となるプロジェクトの取り組みが紹介された▼再建される柱には勿来地区のアカスギ、土台の石垣には白河産の石が使われるなど、より身近に感じた。また、宮大工や瓦などの職人の心意気なども描かれ、非常に面白い番組だった▼勿来支局時代、六角堂や周辺に足を運んだことがある。それだけに、津波で流されたのはショックだった。再建後の六角堂は、すでに一般公開されているが、5月31日まで無料公開されているという。復元された六角堂を見に行ってみよう。