4年に1度の夏季オリンピック。連日、世界中のアスリートが各種目で熱闘を展開している。金か銀かと、日本勢のメダル獲得にも一喜一憂する毎日だ▼スポーツの祭典も政治と無縁ではない。サッカー男子、バレー女子の3位決定戦の相手が韓国に決まったが、竹島上陸をもくろむ李明博大統領だけに過剰な愛国心が火種にならないことを願う。オリンピックは、うるう年の開催▼いわき市に目を向けてみると市議選がちょうど重なる。来月2日告示、9日投票に向け現職、元職、新人が選挙事務所を開くなど37議席をめぐり、選挙モードに入っている。先月31日の立候補予定者説明会には、42陣営から代理人など約100人が出席した▼その後、取り下げたケースもあったというが理由はどうであれ、冷やかしとも取れよう。市民に最も身近で門戸も開かれている市議選だが、大震災から1年半。相当の決意、覚悟を持って山積する問題に取り組む姿勢が問われている。
片隅抄