市教育委員会、いわき芸術文化交流館「アリオス」の共同企画「いわき・わくわくしごと塾」が21日から始まった。市内6地区の公民館を拠点に、市内の小学生が職業体験を行うものだ▼弊社でも「たいら編 新聞ができるまで」と題し、新聞製作の過程を学んでもらった。この企画、文科省委託事業でもあり「学びを通じた被災地の地域コミュニティ再生支援事業」という名称も付くことから、震災時の各企業の対応も出たことだろう▼先日、南地区に本部を置くある会社でも同塾が開かれたが、なかなか興味深いものがあった。「商品がもうありません」「停電のため、店内営業ができません」など震災直後、各店長から本部に送信される逼迫したメールが紹介された▼市民の「食」を担う同社では、従業員保護と明確な営業方針を示すとともに早期開店に全力をあげ、さらに迫り来る放射性物質に対する最終シナリオも検討した。拝聴し、学ぶ点が多かった。
片隅抄