猛暑がおさまる気配のないまま、8月も今日で終わる。大震災から約1年半、昨年中止されたさまざまな催しが今夏、再開されたことは喜ばしいことだ▼この暑さの中、4年ごとの市議選が来月2日告示、9日投票の日程で行われる。来週からは期日前投票が始まることから、実質的な選挙戦はすでに終盤と見る現職議員もおり、危機感を募らせている▼思い起こせば前回の選挙から1年後にいわき市長選、県議・市議補選のトリプル選挙が実施されたあわただしい年でもあった。さらに半月前には国民に「マニフェスト」なる幻想を掲げ、衆院選で大勝した民主党政権が誕生している▼この3年間、日本の舵取りはどうであったか、もはや言うまでもない。さて復興元年を念頭にすれば、今回の市議選は重要な意味を持つ。いわき市内を見ても、完全復旧にはまだ遠い。当選が目的ではなく、議員として何をすべきか。市民はその実行力を冷静に見ているだろう。