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片隅抄

2012.09.18

先日、ある取材で三和町下市萱の常設直売所「三和町ふれあい市場」を訪れた。一昨年から内勤となり、ほとんど外に行かなくなったので、取材で訪れたのはほぼ2年ぶりだった▼久しぶりに直売所を訪れたが旬のカボチャやキャベツ、タマネギ、ナス、ゴボウなどが店内に並んでいて、表面上は、まずまずの品ぞろえのように見えた。また、相変わらず店を切り盛りする〝お母さん〟たちの元気な姿にほっとした▼話を聞いてみると、昨年の東京電力福島第一原子力発電所事故の影響で、環境が一変。なかなか売り上げが伸びないという。ただ、市場では放射性物質の自主検査を行うなど、販売している野菜などの安全性を確認している▼一昨年の新米祭りを取材した際、昔ながらの蒸し釜で炊いたご飯をいただいた。非常に美味だったことを覚えている。帰り際に「また、いつでも来てね」と声をかけられた。この温かさが三和町ふれあい市場のよさだったと再認識した。

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