少し前から、わが家の前の県道沿いをランニングする人をよく見る。決まった時間に同じ人が走っていることもあり、健康のためのジョギングというより、タイムを計ってのトレーニングの様相を呈しているケースも▼そんな姿に秋の到来を感じた。それは単に走りやすい季節になったというだけではない。というのも、件の県道はいわきサンシャインマラソンのコースで来年2月の第4回への参加者募集が9月に始まった。走っているのはその応募者だと推測する▼走る人は今後、休日を中心に徐々に増えていく。まちを市民ランナーが走る光景―秋冬のいわきの新しい風物詩といっていいかもしれない。そこには、見知らぬランナー同士がすれ違い際にエールを掛け合うという心温まるシーンもある▼ところでその大会への参加申し込みだが、コースによってはすでに締め切られ、フルマラソンも7割に達した。大会が多くの市民に愛されている証しといっていいだろう。