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片隅抄

2013.06.10

冠婚葬祭の中で、出席する機会の多いのがお葬式だろう。近年、その葬儀のあり方が変化していると感じる▼少子高齢化にあり、周囲の負担を考えて簡素な葬儀を望む人や、自分らしい葬儀をと、生前にやり方を決めておく人もいると聞く。実際、通夜のない一日葬に参列したことがある。また、死去したことを知らず後から家族葬で弔ったと聞き、参列したかったという行き場のない思いを引きずってしまった時もあった▼そこで考える。人が死ぬことは至極当然ではあるものの、かかわりのある人々にとっては、それなりに大きなことに違いない。やはり、周囲に知らせ、一定の別れの儀式として行うのが一番よいのではないか▼逝く人が「簡素に」と願っても、送る側はきちんと別れをしたいのが人情。式の場で遺影に手を合わせ、故人と遺族に思いを寄せることが大切で、そうして悲しみを分かち合うことが、また翌日から普通に生きていく糧にもなると思うのである。

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