人の一番の悲しみは大切な物や人を失うことで、その最たるものが、予期せぬ肉親の死だと思うことがある。それがまして自殺だったら…遺族に心の平安が戻る日は来るのだろうかと、考えるだけで気持ちが冷える▼明10日から自殺予防週間が始まる。が、ネット上に「自殺予防週間といった呼び掛けは無駄では」という投稿を見つけた。これに対する「自殺を考えている人は、親にも言えない悩みを抱えているのだから、ありきたりの呼び掛けに心は開かないと思う」「結局は自分の問題だから、自分で解決しないと無理」という意見も▼その中で「そこまで追い詰められる前の段階なら、呼び掛けは役に立つ」という意見があった。そうなのだ。やはり「生きて」「死なないで」と呼び掛けることが無駄であるはずはない▼なぜなら人は誰もが「幸せに生きたい」と願うのものだから。週間には全国一斉こころの健康相談統一ダイヤル0570(064)556が開設される。