全国で、高齢者の命が奪われる痛ましい交通事故が相次いでいる▼特に、日暮れが早まるこれからは、1年で最も交通事故が多発する時期だけに、警察では交通安全団体の協力を得ながら注意を呼び掛ける▼市内でも、夜間・薄暮時の歩行中の高齢者の死亡事故を減らそうと「キラキラセーフティ大作戦」を展開中。注意喚起と同時に安全教育にも力を注いでいる。先日も久之浜・大久地区で開かれた敬老会の席上、中央署員が交通教室を開いた▼ただ、いくら高齢者向けの交通教室を開いたり、外出時の夜光反射材の身に着けの徹底を促しても、ドライバーに高齢者を守るという意識が低ければ、防げる事故も防げない。ドライバーは高齢者を発見したら、スピードを緩めるなど、「やさしい」運転を心掛けることが大事だ。高齢者も年寄りだから許されるだろうといった甘えの気持ちを持つことなく、交通ルールは守ってほしい。キラキラ大作戦は12月末まで。
片隅抄